ソニー吹奏楽団創立50周年を記念して、酒井格さんに作曲をお願いしました。第44回定期演奏会で初演されます。そのタイトルは…
「月明かりと渦潮」
パンフレット掲載用に解説もお願いしました。演奏会に先駆けて内容を公開します。
満月の夜、月明かりに照らされる海。
何とも静謐な佇まいからは思いもよらないほど、海は月の引力に大きく影響を受けています。
月の引力に導かれた海の水は常に移動しており、「海の満ち引き」という現象が起こるのは、皆さんもご存じでしょう。
潮位の変化は、地形の影響により、所によっては非常に大きく変化し、また、潮位の高いところから低いところに向かって、非常に激しい潮の流れが発生することがあります。
日本では、淡路島と四国の間にある鳴門海峡で起こる「渦潮」としてよく知られており、毎年二回の大潮と呼ばれる時期には、最大で直径20メートルもの渦が発生します。
白い波を立て、大きな音を響かせ、海水が渦巻く景観は、何ともダイナミックであり、自然の持つ力の大きさを感じさせてくれます。この作品では、前半で月明かりに照らされる海、後半では渦潮の情景を描写しています。
様々な問題が渦巻く社会という大海原に、ソニーがこれからも日本を代表する企業として、発展していく願いも込めて!
Itaru Sakai gave us a premiere piece for our 50th anniversary : Moonlight and an Eddying Current.